当院では、「マイオピン」(0.01%低濃度アトロピン)という目薬を1日1回点眼することにより、小児期の近視進行を抑制する治療を行っております。
近視は、眼球が長く伸びて拡張した状態となり、網膜よりも手前でピントが合うため、物がぼやけて見えてしまう症状です。
このときの眼球はピンポン玉のような球形ではなく、楕円形のような形に変形している(眼軸長が伸びる)ことが確認されています。
小児期においては、近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと元に戻ることはありません。
また、強度な近視になると網膜剥離や緑内障、黄斑変性症、視力障害に発展する可能性もあります。
このため眼軸長の伸びを抑制することが、近視の進行を抑えるために重要となります。
近視抑制治療薬「マイオピン」の特徴として、副作用が少ないことが挙げられます。
以前から近視治療に使用されていたアトロピン点眼薬1%は瞳孔を広げるため、まぶしさなどの不快感、ピントを調節する機能の低下により近くのものがぼやけるといった副作用がありました。
「マイオピン」はアトロピンを0.01%という低濃度にすることで、仮に副作用が発生した場合でも非常に軽微になり、かつ近視の進行を50~60%軽減させると言われています。
瞳孔を広げる作用があるため、まぶしさを感じる場合がありますが、就寝前に点眼すれば翌日の生活には特に問題ありません。
もし起床後にまぶしさを感じる場合は、前日の点眼時間を早めていただくなどの調整が必要になります。
診察代 | 点眼薬 |
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3,000円 | 1本 4,000円 |
※費用はすべて税込です。
※初回の処方後は1か月、その後は3か月毎の受診が必要となります。